小児皮膚科

小児皮膚科Pediatric department of dermatology

子どもの肌は、まだ成長途中にあるため、大人にくらべてとてもデリケートです。また、発育段階に応じた子ども特有の皮膚症状も少なくありません。個人差も大きく、まわりの環境の影響も受けやすいので、しっかりとお話をうかがい、診察した上でひとりひとりに合った適切な診療を行います。

子どもに多い皮膚疾患

乳児湿疹

乳児湿疹として経過をみられている乳児の中にはアトピー性皮膚炎である場合が多く、その鑑別は非常に重要です。湿疹が長引いている場合は放置せず、早めにご相談ください。

アトピー性皮膚炎

乳幼児のアトピー性皮膚炎の治療は早期にしっかりと治療し、寛解状態(症状はあっても少し、ない状態)にもっていくことが非常に重要です。当院では定期的に乳幼児のアトピー性皮膚炎の患者様のご家族むけに「アトピー教室」を開催しており、日常の生活指導や外用指導をしております。

急性痒疹

急性痒疹(きゅうせいようしん)は、主に5歳以下の幼小児に起こるため、「小児ストロフルス」とも呼ばれます。虫刺され後に生じる、痒みの強い漿液性丘疹(しょうえきせいきゅうしん)を主な症状とする病気です。昆虫の活動が活発になる、春から夏に多くみられます。放置してかき壊しを繰り返すと、皮疹の面積や数が増え、治療に抵抗性となるため早めのご相談をお勧めします。またアトピー性皮膚炎がベースにある場合は悪化しやすい傾向がありますので注意が必要です。

難治性の場合には外用薬の他に内服薬や、紫外線療法のコンビネーション治療をすることで良好な治療効果がえられます。

刺激性皮膚炎(おむつかぶれ、よだれかぶれ)

当院では湿疹の治療と並行して、極力かぶれを防ぐような日常生活の注意点やスキンケアの指導を行っています。
特におしりの湿疹は悪化させると、ひりひりとした痛みで泣き止まなかったり、眠れなかったりと、赤ちゃんにとっても大変つらいものです。お早目にご相談ください。

伝染性軟属腫(水いぼ)

来院2時間前に麻酔のテープ(ペンレステープ®)を水いぼの部位に貼ってから、鑷子でつまんで取ります。
湿疹がある場合は状況により湿疹の治療を優先します。

しらみ症

頭じらみは小さな子供を中心に、頭部の接触を介して流行します。家族の一人がしらみに感染している家庭では、他の家族にもしらみがうつっている確率がとても高くなります。タオルの共用や、寝具の共用を避け、感染した家族全員で治療することが大切です。しらみは保険で処方できる薬はなく、下記の2つの方法で治療します。当院では、診断された場合にもすぐに治療が始められるように、しらみ駆除シャンプーしらみ専用のすきぐしを常備しています。※自費になります。

駆除剤スミスリン配合シャンプーによる治療方法

日本では30年以上も活躍しているしらみ駆除剤です。副作用がほとんどなく、これまではしらみを効果的に駆除することができました。ところが最近ではスミスリンは補助的な手段として用いられることが多くなりました。スミスリンに抵抗力をもったしらみが増えているからです。髪に塗り5分待つだけでしらみの成虫と幼虫を駆除できます。10日間で4回程度繰り返し、卵からかえるしらみを殺虫します。

しらみ駆除のための専用すきぐしを使う治療方法

しらみの成虫、幼虫、虫卵を物理的に直接頭髪から引き離すことでしらみを治療します。シャンプーでは虫卵が駆除できませんので、ふ化したタイミングで複数回シャンプーする必要があります。虫が苦手なお母さんでお子様のしらみを一刻も早く治したい場合はシャンプーと併用を、シャンプーに抵抗がある方にはすきぐしだけでも治療できます。

頭じらみは人間の頭髪でしか生きられない寄生虫です。頭髪から引き離されただけで餓死します(数時間から長くても3日)。入浴時にお風呂場で洗い流してしまえば2度と頭髪に戻ってくることはありません。ただししらみは全てを取り除かないと再び増えて再発しますので、すきぐしを使ってしらみを完全に除去するには少しコツがあります。

皮膚科のお薬手帳・小児版 皮膚科のお薬手帳・小児版

当院ではご自宅でも処方された外用薬を正しく塗っていただけるツールとしてオリジナルの『皮膚科のお薬手帳・小児版』を準備しています。塗り方のコツや必要な知識をコンパクトにまとめ、処方された薬を実際どのように塗るのかを記入してお渡しします。ぜひご活用ください。