アレルギー科

アレルギー科Allergy department

食物アレルギー・ダニアレルギー
花粉アレルギー・昆虫アレルギーなどFood allergy allergy to mites, pollen allergy, insect allergy, and the like

アレルギーの血液検査

どういう検査か?

アレルギーの中にも色々なタイプが存在します。そのうち代表的なものがIgE抗体を介したアレルギーです。血液検査では、このIgEの量を調べることでアレルギーの有無や程度を知ることができます。

IgEはさまざまなアレルゲンに対して無数に存在するため、例えばダニに対するIgEやスギに対するIgEを調べてそれらが高ければダニ、スギに対してアレルギーがあると説明します。このように、ある特異的なアレルゲンに対するIgEを個別に調べることを、特異的IgE検査、それに対して不特定のIgEの合計を調べる検査を非特異的IgE検査と呼びます。

信頼性について

食物の特異的IgEは一部を除いて、信頼性があまり高くありません。つまり血液検査で陽性を示さない物質にアレルギー反応が起こることがありえますし、陽性を示してもアレルギー症状を起こすとは限りません。これは診断をする上であくまでも参考になるということです。したがって検査で陽性だからといって食事制限を始めることはおすすめしません。陽性のものを食べたときに発疹などが悪くなるかどうかを観察してもらう参考にはなると思います。重要なのは、実際に食べて悪くなるかどうかです。

一方、ダニ、ハウスダスト、花粉、カビ、動物など、皮膚を介して接するアレルゲンの信頼性は高いと考えられています。

アレルゲンの検査項目

特異的IgE抗体

花粉、ほこり、ダニ、カビ、細菌、動物、食物、寄生虫、薬品、昆虫、職業性アレルゲンなど150以上のアレルゲンが検査可能です。保険診療の場合、一度に検査できる項目は限られています。

セット検査

Viewアレルギー39という39項目を一度に調べる検査がありますが、個々の項目を変更することはできませんし、他の検査を追加することもできません。項目は以下の通りです。当院で行っている検査では最も多くの項目についてアレルギー検査が行えるセットです。

Viewアレルギー39
  • キウイ
  • バナナ
  • ゴマ
  • ソバ
  • 小麦
  • ピーナッツ
  • 大豆
  • マグロ
  • サケ
  • エビ
  • カニ
  • 豚肉
  • 牛肉
  • 鶏肉
  • 卵白
  • オボムコイド(卵白の中の最もアレルギーを起こしやすい物質)
  • オオアワガエリ
  • カモガヤ
  • ブタクサ混合物Ⅰ
  • ヨモギ
  • スギ
  • ヒノキ
  • ハンノキ
  • シラカンバ
  • コナヒョウヒダニ
  • ハウスダストⅠ
  • ネコのフケ
  • イヌのフケ
  • カンジダ
  • アルテルナリア
  • ラテックス
  • リンゴ
  • サバ
  • ゴキブリ
  • マラセチア
  • アルテルナリア
  • ヤケヒョウヒダニ

アレルギー性
接触皮膚炎Allergic contact dermatitis

アレルギー性接触皮膚炎(かぶれ)はIV型アレルギーと言われる遅発型過敏反応で、原因物質にふれてから1~2日程度経ってから症状が現れはじめます。治療の鍵は原因の検索になります。原因検索に最も有用なのは下記の3つのパッチテストです。

日用品パッチテスト

実際の原因物質として疑われるものを患者様に持ってきていただいた上で皮膚に貼って調べます。シャンプーやクレンジングなど、身近なものに湿疹の原因があることがあります。危険なものは腕に試し塗り(オープンパッチテスト)をしてからパッチテストを行います。

金属パッチテスト

アクセサリー、歯科金属にはいろいろな金属が含まれ、長年装用している間に、からだにアレルギー反応が起こることがあります。このような場合には、アレルギーの原因となる金属を推定、除去することで、皮膚疾患が治癒あるいは軽快することがあります。皮膚表面(背部や上腕)に金属を含んだ試薬を貼付することにより、アレルギー反応を起こすかどうかを調べる方法です。アクセサリーや歯科治療で使用される金属の17種類(アルミニウム、コバルト、スズ、パラジウム、マンガン、インジウム、イリジウム、クロム、ニッケル、金、銀、銅、白金、亜鉛、鉄、水銀)を検査することができます。

※金属アレルギー検査の場合は当院にあるパッチテスト用試薬を使用しますので、持参していただくものはありません。ただし、歯科医院などで実際に使用する予定の金属粉末などをお持ちの場合はご持参ください。

金属の種類によってアレルギーの起こりやすさが違います。チタンは最もアレルギーが起こりにくく、ついで白金(プラチナ)や金ですが、金は純金(24K)で使用されることは少なく、18K(75%が金)には銀、銅、パラジウム、ニッケルが使用されていて、アレルギーを起こすことがあります。金属アレルギーの原因金属の多くはニッケル、クロム、コバルトです。
身の周りにある金属は人によって異なると思いますが、ヘアピン、下着の金具、ベルトのバックル、腕時計、ハサミ、調理器具などにはニッケルが含まれている可能性が高いです。また化粧品、ピアス、ネックレス、指輪にはニッケルとコバルト、革靴にはクロムが含まれている可能性が高いです。

ニッケル
ニッケルは金属アレルギーが最も起こりやすい金属です。ステンレスに使われます。ジュエリーでは、金メッキジュエリーなどの下地として使用されます。アクセサリーでは高価なもの以外はほとんど入っていると考えてもよい位です。
クロム
時計の皮バンド、革手袋、ハンドバック、革靴などの仕上げに用いられます。皮が皮膚に接する部分で汗の多い部分などに皮膚炎を起こすことがあります(足、手首など)。また、メッキにも使われます。ニッケルと同様にステンレスに使われます。

パッチテストパネル®

原因物質の推測ができない場合でも、湿疹や皮膚炎の症状が長く続くような場合、日本人がかぶれやすい主なアレルゲンをまとめてセットにしたパッチテストパネル®は非常に有用です。パッチテストパネル検査で思いがけないものが原因とわかるかもしれません。
検査できるアレルゲン一覧(セットですので一部のみの検査はできません)

No. 原因物質
(No.9,18は陰性対照のため除く)
種類
1 ニッケル 金属
2 ラノリン 油脂
3 フラジオマイシン 抗生物質
4 クロム 金属
5 カインミックス(アミノ安息香酸エチル、ジブカイン塩酸塩、テトラカイン塩酸塩) 局所麻酔剤
6 香料ミックス(α-アミルシンナムアルデヒド、イソオイゲノール、ケイ皮アルデヒド、オイゲノール、ケイ皮アルコール、ヒドロキシシトロネラール、ゲラニオール、オークモス) 香料
7 ロジン(精製松脂) 樹脂
8 パラベンミックス(メチルパラベン、エチルパラベン、プロピルパラベン、ブチルパラベン、ベンジルパラベン) 防腐剤
10 ペルーバルサム 樹脂
11 金属
12 コバルト 金属
13 p-tert-ブチルフェノールホルムアルデヒド樹脂 樹脂
14 エポキシ樹脂 樹脂
15 カルバミックス ゴム硬化剤
16 黒色ゴムミックス ゴム老化防止剤
17 イソチアゾリノンミックス(クロロメチルイソチアゾリノン、メチルイソチアゾリノン) 防腐剤
19 メルカプトベンゾチアゾール ゴム硬化剤
20 パラフェニレンジアミン 染料
21 ホルムアルデヒド 防腐剤
22 メルカプトミックス ゴム硬化剤
23 チメロサール 水銀化合物
24 チウラムミックス ゴム硬化剤

実際の方法

  • 01
    日用品のパッチテストの場合は原因物質(化粧品、塗り薬など)を持参いただき、受付に預けてください。金属パッチテスト、パッチテストパネル®は通常の受付と同様です。
  • 02パッチテスト用のシートに原因物質を染み込ませ、それを腕や背中に貼ります。貼っている間は汗をかいたり、入浴時に貼った部分をぬらすようなことは避けてください。
  • 032日後と3日後に来院していただき、シートをはがし、15分後に判定します。場合によっては1週間後も判定を行います。

ご自宅での判定方法

2日目の判定は必ず当院で行いますが、3日目、7日目の判定は患者様のご予定によってはご自宅で判定していただく場合もございます。下記の方法をご確認ください。