コラム

アトピー性皮膚炎のゴールは?コレクチム®軟膏が小児適応に

当院にはアトピー性皮膚炎の患者さんが沢山ご来院いただいており、誠にありがとうございます。

新薬の登場によりかなり重症な方でも良い状態まで持っていけることが可能にはなりましたが、外用療法がやはり大事ということにはどの段階にいる方も変わりないことです。今回は先日の地域の医療機関向けのアトピー性皮膚炎の講演の内容をピックアップして共有したいと思います。

アトピー性皮膚炎の治療のゴールは?

アトピー性皮膚炎は生まれ持った体質に起因して症状がでていますので慢性に経過する疾患になります。ですので軽症の方以外はある程度長期戦で計画を立てていくことになります。その方の重症度によって一人ひとりゴールは異なってきますが、私達医師の治療する側と患者さんのゴールの認識がずれていると治療がうまくいかないことがあります。1回の診察ですべてを説明するのは、①患者さん側が情報過多になりすぎてき理解しきれないことがありますし、②現状の皮疹と目標の状態に隔たりがありすぎてゴールの状態を想像しにくいこともあり、困難な場合が多いです。また、初診の患者さんはそれ以外に基本の外用薬の仕方や足りないアトピー性皮膚炎の知識について説明するべきこともありますので、あまり焦らずに定期的にご来院いただき、1回の診察に少しずつ、また症状の落ち着きを見ながら少しずつ一緒に目標を立てていくようにするとよいでしょう。

また、他院で継続的に治療されていて、デュピクセント®やオルミエント®について相談したい場合は、問診表にご記入いただくか、外来で始めにお伝えくださるとスムースですので何卒宜しくお願い致します。

コレクチム®軟膏が小児適応に

コレクチム®軟膏が主に2歳以上のアトピー性皮膚炎の小児に適応になりました。これまで16歳になるまでは中等度以上の患者さんにはステロイド以外の外用薬はプロトピック®の小児用しか適応がありませんでしたので、幅広い年代で使えるアイテムが増えたことはとても画期的です。主に小児では、①もともとひどかった皮疹が落ち着いた体の皮疹、②顔や首に使用することになりますが、保湿剤も含めた外用薬を上手に使って、『良い状態を維持する』、これが最も大切で目標とするところになります。

 

キーボード:アトピー性皮膚炎のゴール、長期戦で治療計画、デュピクセント®、オルミエント®コレクチム®軟膏が小児適応、ピロトピック®、外用療法が大事、清村咲子

【関連コラム】

アトピー性皮膚炎のメカニズムを再考、新薬はどこに効くのか?

アトピー性皮膚炎の新しい外用薬、JAK阻害剤『コレクチム®軟膏』

アトピー性皮膚炎治療のあれこれ

カテゴリー

最近の投稿

月別アーカイブ