暑い日がジリジリ続きますね。
さて、新薬ラッシュのアトピー性皮膚炎ですが、昨年から承認が遅れていた注射薬の「ミチーガ」が承認されました。
13歳以上の一定の基準を満たすアトピー性皮膚炎患者様に適応がございます。「リンヴォック」、「サイバインコ」と言った経口JAK阻害剤に引き続き小児にも適応である点は、小児から成人まで重症度の高い患者様を抱える皮膚科医にとっては治療の切り札が増えて嬉しいことです。
といいますのも、経口JAK阻害剤よりも痒みをピンポイントで抑える生物学的製剤ですので、より安全性が高いお薬と言えるからです。経口JAK阻害剤は副作用が心配で、、と躊躇われていたアトピー性皮膚炎の親御様も是非ご相談くださいませ。
では、成人のアトピー性皮膚炎ではどんな患者様に良い適応か?こちらは患者様のアトピー性皮膚炎の重症度やタイプ、また患者様おひとりおひとりが抱える生活スタイルやアトピー性皮膚炎のお悩みによって、というところでしょうか。皮膚科医の中でも議論されている最中でしてまだ正解はございません。新しい研究データは常にキャッチアップして、これまでの経験をもとになるべくはずれのないアトピー性皮膚炎の治療の選択肢を患者様にご提示できればと思っております。
お気軽にご相談くださいませ。
※2022年8月28日現在、ミチーガの採用は秋以降の予定となっております、獨協埼玉医療センター皮膚科アトピー専門外来(清村担当)は10月頃より採用の予定となっております。ご了承くださいませ。
キーワード:アトピー性皮膚炎、ミチーガ、13歳以上、IL-31、注射薬、生物学的製剤、経口JAK阻害剤、リンヴォック、サイバインコ、副作用、皮膚科専門医、アレルギー専門医、清村咲子
【参考】
マルホ株式会社ホームページ「ミチーガを使用される方へ」https://www.maruho.co.jp/kanja/atopic/mitchga/
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