コラム

医療用美白&美肌クリーム『シスペラ』 その①

美白には、医療機関のみで取り扱える『ハイドロキノン』が定番ですし、有名ですね。もちろん当院でもさまざまな濃度やテクスチャーのハイドロキノンの取り扱いをしております。こちらもお気軽にご相談ください。

その他、コウジ酸、トラネキサム酸、ビタミンCなどがよく知られています。それぞれ、適応やメラニンに対する作用機序、考慮しなくてはならない副作用なども異なってきます。

今回は、スイスのサイエンティス社が開発した、『シスペラ』クリームについてHPの更新に先立って解説します。美白作用を持つものは長期的な安全性が非常に気になるところですが、過去の研究報告や実臨床において、白斑などの非可逆的な副作用が現在までに報告がないことが分かりましたので、当院でも取り扱いを開始することにいたしました。※初回処方は診察が必要です。

【主成分は『システアミン』】

シスペラの主成分はシステアミン』という物質です。あまり聞きなれない成分だと思いますが、人体中にもともと存在する最も強力な抗酸化物質の一つと言われ、母乳の中にも高濃度で認められるようです。美白効果でなく、強い抗酸化作用もある点が美肌クリームとも言われる由縁です。産まれたばかりの赤ちゃんが口にする母乳の成分という点も非常に興味深いですね。このシステアミンはすでに1960年代に極めて強力な脱色作用を持ち、ハイドロキノンよりもシステアミンのほうが効果が高い可能性があることについても研究されていました。

しかしこのような研究があっても、すぐにハイドロキノンに替わる美白外用薬としてシステアミンを主成分した製品が出現することはありませんでした。システアミンは空気に触れるとすぐに酸化し赤く変色してしまい、脱色作用自体も失われてしまう上に、強い臭気を発するためです。2012年にスイスのサイエンティス社がシステアミン分子を安定化させるだけでなく、この臭気を大幅に抑えるという技術の開発に成功し、これが後のシスペラの誕生へとつながりました。シスペラは安定化したシステアミンを5%含んでいます。

【メラニン合成抑制の作用機序に複数のポイント】

ハイドロキノンはメラニン合成経路の中でも、チロシナーゼという酵素を阻害するという部分に作用しています。ビタミンCはそれに加えて表皮角質層の酸化型メラニン(黒い色)を還元型メラニン(淡色)に変える働きもあります。システアミンはメラニン合成経路の中でも実に5か所も作用ポイントがあると考えられており、ビタミンC同様の酸化型メラニン還元作用も有しています。またメラノサイトに対する細胞毒性がないことも分かっており白斑などの副作用がなく長期的安全性が高い所以と考えられます。ビタミンCよりも皮膚への浸透効率は非常に高いため、これが効果の即効性や少し変わった使用方法にも関連しています。そして最後に、もう一つポイントとしてはシスペラは注目の美肌&美白作用のある『ナイアシンアミド』を配合しております。

少し匂いがすること以外では、『使ってみたい!!』となりますね、是非ご検討ください。

 

◆シスペラ®クリーム 32,000円(税込35,200円)

ご予約の上お取り置きも可能ですので、興味のある方は外来にてご相談ください。

サンプルはございませんが、1回分(2プッシュ)を550円(税込)でお渡しも可能です、一度お試しになってから購入を検討されたい方もご相談ください。

【関連コラム】

医療用美白&美肌クリーム『シスペラ』その②

 

キーワード:美白剤、システアミン、ハイドロキノン、コウジ酸、トラネキサム酸、ビタミンC、長期的な安全性、細胞毒性がない、ナイアシンアミド、抗酸化作用、メラニン合成経路、高い浸透効率、効果の即効性

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